納豆にも旬があるって知ってた?

納豆の旬は1月から2月

納豆の原料である大豆の収穫時期は、10月半ばから12月頃とされています。大豆は、余分な水分が飛ぶと身が詰まるので、旨みも凝縮するもの。そのため、収穫後数カ月間貯蔵した大豆を1月から3月頃に納豆にすると、ふっくらとした新豆の食感と甘みはそのままに、深い味わいの納豆が出来上がります。また、納豆は冬の季語のひとつにも挙げられるほど、冬によく食べられる食べ物であったようです。納豆の旬が1月といわれるのは、そのような理由があったからなのですね。
ちなみに、平成29年の大豆の自給率(食品用に限る)は25%となります。国産大豆以外で作られた納豆の旬はこの通りではない、と考えてもいいでしょう。

納豆は、お正月にいただくハレの日の食べ物だった

大正終盤から昭和初期において、主に東北地方、また京都の一部では、年の瀬に自家製納豆を作り、お正月に食べる風習があったようです。1年のなかでも重要なハレの日であるお正月用の納豆作りは、「納豆ねせ」や「納豆年取り」と呼ばれ、年末の「煤(すす)払い」という大掃除の前後に仕込まれていたそう。
それらの納豆は、三が日に納豆餅にして食べたり、1月7日の人日の節句に七草粥の具として用いられたり、七草粥の代わりに納豆汁として食べられており、現代でもその風習が残っている地域もあります。

<タレを加えるタイミング> また、最初に納豆にタレを合わせてから混ぜるよりも、混ぜてから合わせた方がうま味が高まるようです。(さらにこだわりたい場合は、100回混ぜるごとに少量ずつ加えるのがベストといわれていますよ) うま味の素となるアミノ酸が増えるというよりも、混ぜて納豆の糸が空気をふんわりと抱え込むことで舌への口当たりがなめらかになり、より味わいやすくなることがうま味が高まるといわれている理由です。 100回混ぜるだけでも少し時間と手間がかかりますが、より強く納豆のうま味を味わいたいというかたは、ぜひ挑戦してみてくださいね!

よりおいしく納豆を味わおう!

納豆は食べる時期によって味わいが異なり、食べる前の混ぜ方によって、よりおいしく味わうことができるのです。

納豆好きのみなさん!ぜひ違いを楽しんで、納豆の奥深さを感じてみてくださいね。