むくみ= 下水道の詰まり。放置すると汚肌スパイラルへ
都市の繁栄に上下水道の整備が欠かせないように、私たちの肌も上水道(動脈)によって栄養や酸素を受けとり、役目を終えた老廃物は下水道(静脈やリンパ管)に流す、というインフラによって支えられています。ちなみに、上水や下水のやりとりをする窓口は、血管の中でも特に細い「毛細血管」にあります。細く網のように広がる毛細血管はとても繊細。さまざまな理由で、流れが滞ったり、運搬能力が低下したりします。下水を排出できずに肌がパンパンになってしまうと、当然のことながら上水を受けとることができません。肌は栄養や酸素が不足した状態になり、くすみやエイジングなども加速してしまうのです。
排出ルートは、静脈9:リンパ管1 効率良く流したいなら、静脈流しがマスト
肌の下水、つまり老廃物を含んだ水分を排出するルートは、静脈とリンパ管とのふたつがあります。その水分の運搬能力の比は、静脈9:リンパ管1。圧倒的に、静脈がメインルートなのです。
「渋滞を解消しようと思うなら、幹線道路となる静脈を流した方が効率的。スキンケアの際には、静脈の流れる方向を意識してマッサージしましょう」
またリンパ管は静脈のすぐ側を流れているので、静脈が流れればリンパ管も流れます。
「静脈の流れは緩やかなのが特徴。通常は周りの筋肉の動きがポンプの役割を果たしています。滞りを感じるときは、手で圧をかけることで流れを促すことができます」
鎖骨リンパはとても重要なリンパ節で、全身のリンパマッサージを行う上で大切なポイントです。
なぜなら、全身から集められたリンパが最終的に鎖骨のくぼみの奥にある静脈へ流れ込んでいくので、鎖骨リンパが滞るとリンパ液全体の流れが悪くなるからです。
例えば、顔や首のリンパマッサージで耳やあごの周辺にあるリンパ節に流したとしても。脚のリンパマッサージで足の内側にあるそけいリンパ節にリンパを流したとしても。
もし静脈に流れ出ていく最終ゴール地点である鎖骨リンパ節が詰まっていると、リンパ液全体の流れが悪くなり効果が下がってしまいます。
このように、鎖骨リンパマッサージは、脚、腕、顔、首、肩など全ての部位のリンパマッサージの効果に影響を及ぼします。
鎖骨リンパはとても重要なリンパ節で、全身のリンパマッサージを行う上で大切なポイントだと覚えておきましょう。
鎖骨リンパは全身から集められたリンパが静脈に流れ込んでいくとても重要なリンパ節で、最終ゴール地点である鎖骨リンパ節が詰まっていると、リンパ液全体の流れが悪くなります。