日本の発酵食品が酵素を増やすために重要だった

酵素を多く含む食べものは、生きている食べものです。
そのため、できるだけ生きているもの、新鮮なものを選び、なるべく熱を加えずに食べることがおすすめです。

酵素を摂る時は加熱をしない

酵素は水の中で加熱した場合、48~65度でほとんど破壊されます。60~80度で30分加熱すれば、どんな酵素でも完全に破壊されます。

さらに、水の中での加熱の方が、水を使わない場合よりも多く破壊されます。

食べ物の酵素の違い

どんな食べものも、消化吸収する際には体内の酵素が消費されます。
酵素の豊富な食物がよいとされるのは、そうした失われる体内酵素を少しでも補給することができるからです。

通常の食物は胃から腸に届くまで2~4時間ほどかかりますが、果物は30分ほどで腸へ届きます。これは、果物自身が消化酵素をたくさん含んでいるためと言われています。

また、果物の種類によっては、自分自身を消化吸収してもまだ酵素をもっているものもあります。
例えば、パパイヤ、パイナップル、イチゴ、キウイなどです。

生野菜

野菜は、皮の部分に抗酸化物質が入っているため、葉っぱや皮まですべて食べることがよいです。野菜を選ぶときにはできるだけ太陽をいっぱい浴びた有機農法の健康な野菜を選ぶようにしましょう。
抗酸化物質が豊富な野菜は、酵素も豊富なよい食べものです。

生の果物

果物は、多くの酵素をもっています。
そのうえ、食物繊維やビタミンミネラル、抗酸化作用のあるファイトケミカルも豊富に含んでいます。
ただ、皮をむくと酸化が始まってしまうため、むいたらすぐに食べるようにします。

発酵食品(植物性)

発酵食品は、微生物が有機物を分解し、アルコールや有機酸などを生成する「発酵」という現象を利用して作られた食品です。
私たちの体内で、腸内細菌がたくさんの酵素を作ってくれているように、発酵食品に含まれる微生物も、発酵の過程で多くの酵素を生み出しています。
酵素を多く含む発酵食品は、まさに「生きた食べもの」なのです。

酵素を増やす方法

酵素をたくさん含むフレッシュな食物を多く食べ、酵素を生み出してくれている腸内細菌が活発に働くような腸内環境をつくることで酵素は増えます。
また、規則正しい生活をすること、幸福感を感じること、体を冷やさないことも、酵素を増やし、働きをよくします。

  • 正しい食事
  • よい水
  • 正しい排泄
  • 正しい呼吸
  • 適度な運動
  • 上手な休息・睡眠
  • 笑いと幸福感

この健康法を実践することで、胃腸、血液、リンパ、尿、呼吸、そして気の流れがよくなります。
こうしたよい循環は互いに影響しあっていて、すべてを実践することで、体はその能力を最大限に発揮することができるようになります。

バランスのいい食事

体によい食事には、健康に育った食べものをできるだけ新鮮なうちに食べることと、動物食を控え穀物中心の植物食を心がけることです。
しかし、どんなによい食事も、よく噛んで食べなければその効果は半減してしまいます。

食べものは、噛めば噛むほど胃液や胆汁ともよく混ざり合い、消化・吸収がスムーズに行われるようになるからです。
胃腸に問題がある人はもちろん、健康な人も30~50回は噛むようにしましょう。

酵素を含んだ食品の摂取

酵素を含んでいる食物は「生きている食物」です。食物に含まれる酵素の量を正確に知ることはむずかしいですが、できるだけ農薬など極力使わない自然な環境で育ったもののほうが酵素は多いです。

ただ、どんなに酵素が豊富でも、時間がたてば減ってしまうため、ナチュラルでフレッシュなものほど酵素は多いのです。