気温の変化が大きい季節の変わり目のこの時期、注意が必要になるのが体温の調整のために自律神経が過剰に働き、疲労がたまる「寒暖差疲労」と呼ばれる症状です。専門家は、コロナ禍のリモートワークや外出の減少で自律神経が乱れていると、「寒暖差疲労」が起きやすくなるとして注意を呼びかけています。
寒暖差疲労 メカニズムは
この先も気温差が大きい日が続きそうです。寒暖差疲労になったら、どうしたらいいのか。
私たちの体は、体温を一定に保つため、自律神経が働いて体温を調整していますが、寒暖差が大きいと、自律神経が過剰に働き、疲労がたまる「寒暖差疲労」が起きやすくなるということです。
「寒暖差疲労」は、体の冷えやだるさ、肩こりなど体の不調につながり、前日との気温差や、1日の最高気温と最低気温の差が7度以上あるときに起こりやすくなるということです。
さらに、コロナ禍のリモートワークや外出の減少で自律神経が乱れていると、「寒暖差疲労」が起きやすくなるといいます。
寒暖差疲労の目安は
寒暖差 チェックシート
□暑さ、寒さが苦手。
□エアコン(冷房、暖房)が苦手。
□周りの人が暑いのに、自分だけが寒い。長袖が常に手放せない。
□顔がほてりやすい。全身がほてりやすい。
□温度差が強いと、頭痛や肩こり、めまい、だるさ、関節痛、喘息、下痢などの様々な症状がでる。
□熱中症になったことがある、近い状態になったころがある。
□季節の変わり目に、体調不良になる。
□冷え症がある。
□温度が一定の環境にいる時間が長い。(オフィス、自宅でも一日中エアコンをつけている)
□代謝が悪い、体がむくみやすい。
※あくまでも目安
当てはまる項目が…
1~3個 → 軽症
4~6個 → 中症
7以上 → 重症
症状を改善するには?
それでは、症状を改善するために具体的に何をすればいいんでしょうか。
自律神経が集中する首回りのケアが有効だといいます。
タオルを使ったセルフケアのやり方をまとめました。
(1)タオルを2回縦に折って、首にあててください。
タオルを当てる位置は。耳の下くらいです。顔は上向きにします。
(2)そのあとタオルを前に引っ張りながら、頭は後ろ方向に力を入れます。
そして、その状態を30秒くらいキープしてください。
(3)真ん中にゆっくり戻してつぎは顔を下向きにして、また引っ張ります。
同じように30秒くらいキープです。
(4)真ん中に戻して終わりです。
このセルフケアは上向きと下向き合わせて1回ずつが1セットです。
1日1回でも効果はありますし、朝・昼・晩など1日に数回行ってもよいとのことです。習慣づけすることで、寒暖差疲労の予防や改善に役立てていただければと思います。