良い汗をかけるよう「汗腺トレーニング」をする
現代人は、運動不足や冷暖房設備の普及などにより、汗をかく機会が減っています。汗をかく機会が減ると、汗腺の機能が低下して、「うまく汗をかけなくなる」という悪循環に陥ります。具体的には、汗腺には発汗前の汗からミネラル分をろ過してからだに再吸収させるという働きがあり、この機能が低下すると、ミネラル分の多いベトベトした「悪い汗」をかくようになるのです。適度な運動や半身浴でしっかり汗をかいて、「汗腺のトレーニング」を行うようにしましょう。
なお、汗っかきだから「水分を摂らない」のはNGです。水がすべて汗となるわけではなく、余分な水分は尿として排泄されます。また、汗は体温調節のために出るものなので、いくら「水分」を控えても体温調節中枢が「汗を出せ」と指令すれば出ます。
暑い時に水分を控えると、脱水症状を起こすこともあり大変危険です。汗っかきの方でも、水分はきちんと摂るようにしましょう。
食べ物でからだの内側からケア!「日本食」は「体臭予防食」
ニオイ対策には、体の内側からのケアも大切です。ニオイをおさえるのに効果的な食品として知られるのが、酸化を防ぐビタミンE・ビタミンC・カテキン・ポリフェノールなどを含む「抗酸化食品」、体内で乳酸の発生をおさえる梅干しや海藻類などの「アルカリ食品」、腸内でタンパク質やアンモニアなどのニオイ物質の発生をおさえる食物繊維やオリゴ糖などを含む「腸内環境を整える食品」です。これらはいずれも、日本食でよく使われる食材。伝統的な和食は、体臭予防食ともいえそうです。
「気にし過ぎ」も禁物!
ニオイを気にし過ぎて精神的な緊張が高まり、また冷や汗をかいて…という悪循環に陥る場合もあるので、「ちゃんと対策したから大丈夫!」と開き直ることも大切です。また、ストレスをためないためにも、睡眠や休息はしっかりとりましょう。
汗のニオイ対策をすると、ポジティブ思考になれる!?
20代有職女性に、ニオイ対策をすることで感じる気持ちを聞いてみると、「気分がさっぱりする」ほか、「人の視線や人との距離が気にならなくなる」「笑顔で接することができる」などの回答が上位に。汗のニオイ対策をすることが、ポジティブな人間関係を築くための手助けになりそうです。
また、ニオイ対策は、「身だしなみに気を遣っていると思える」など、社会人としての自分に自信を持つことにもつながりそうですね。
汗のニオイ対策は、日頃の身だしなみや、食事、運動習慣などを見直すきっかけにもなりますね。ニオイケアをしっかりして、快適な日々を過ごしましょう!