スポーツの日

今年のスポーツの日(体育の日)はもうチェック済みですか? 2020年や2021年は、東京オリンピック・東京パラリンピックの開催のため、幾つかの「国民の祝日」が法律によって移動していましたので、「今年はどうなるんだっけ?」と感じている人も多いはず。

今回は2020年、2021年に移動となった「スポーツの日(体育の日)」などの「国民の祝日」について、意味や由来も含めて詳しく説明をします。


もともと「体育の日」と呼ばれていた「スポーツの日」が、国民の祝日となったのは1966年のことです。同年6月25日に公布された「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」により、制定されました。現在の「スポーツの日(体育の日)」は、「10月の第2月曜日」と定められていることは、ご存知の方も多いことでしょう。

しかし、「体育の日」が制定された当初は、「10月10日」に定められていました。では、何故「体育の日」は、1966年の10月10日と定められたのでしょうか? これは、1964年に開催された前回の東京オリンピックに由来します。

1964年に開催された東京五輪の開会式が10月10日だったため、これを記念して定められました。でも「何故に開会式を10月10日に設定したのか?」という疑問が起こりませんか? それは「10月10日が晴れの得意日」であったことから開会式に決まったという逸話があります。

さらに歴史を遡ると、「体育の日」が「国民の祝日」となる以前にも「スポーツの日」というものが定められていた時期があります。

この「スポーツの日」は、1961年に定められた「スポーツ振興法」に基づくもので、第五条に「国民の間にひろくスポーツについての理解と関心を深めるとともに積極的にスポーツをする意欲を高揚するため、スポーツの日を設ける」と記されております。

この時の「スポーツの日」は、10月の第1土曜日に定められていましたが「国民の祝日」ではありませんでした。1964年以前にあった「スポーツの日」と日付も近かったため「体育の日」と制定されたとも考えることができます。

2020年に体育の日は7月24日に移動し「スポーツの日」に


2020年の「体育の日」は、特例的に「7月24日に移動」し、名称も「スポーツの日」と法律で決まりました。

その法律は、「平成三十二年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法」という大変長い名称で、遡ること2013年(平成25年)9月7日にオリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決定された年に制定されました。

その後、オリンピックは1年開催が延期となったため、2021年も「スポーツの日(体育の日)」は、特例的に「7月24日に移動」しました。


新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2020年3月25日に東京オリンピックが202n年の開催から2021年に1年程度延期されることが決定となりました。そのために、「平成三十二年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法」の中で移動となっている3つの「国民の祝日」に関して2020年の「海の日」「スポーツの日」「山の日」は、それぞれ移動となり、それはそのまま2021年にも引き継がれました。

では、2023年はどうでしょうか? 今年の「国民の祝日」は、昨年2022年同様に移動はなく、日程は例年通りです。ですので、スポーツの日(体育の日)は、10月第二月曜日となり、2023年は10月9日(月)となります。土日休みの人は3連休となりますね。



さて、2020年に名称が変わり「体育の日」から「スポーツの日」となった「国民の祝日」について把握いただけたでしょうか? 2023年は3連休になる人もそうでない人も、天候の落ち着いたいい季節ですので、健康的に体を動かすような計画をたててみてるのもいいですね。