免疫力アップ方法3選
免疫力アップの方法は、生活習慣を整えて美しい姿勢で過ごし、食べすぎないこと。いたってシンプルな方法ですが、頭ではいいなと分かっていても、実際に行動できていない人が多いのではないでしょうか。
腹七分目〜腹八分目を意識する
免疫力アップのために、まず最初に心がけたいのが「食べすぎないこと」です。
なぜなら、カロリーを押さえた食事を摂ることで「オートファジー」という働きが活性化するから。
私たちの体内に老廃物や活性酸素が体内にたまると、免疫力の低下や老化を引き起こします。しかし「オートファジー」が働けば古い細胞を一旦リセットし、新しい細胞に作り変えてくれるのです。
ただし「オートファジー」は、常に満腹な状態だとあまり働きません。そのため、食べ過ぎないように心がけることが非常に重要です。▼オートファジーを働かせる方法
- 腹七分目〜八分目に抑える
- 普通のカロリーの70%に抑える
- 16時間断食をする
16時間断食とは、1日のうち16時間は食事をせず、残りの8時間だけ食事をするという方法です。1回の食事で必要なカロリーや栄養素を摂り、かつ運動もして筋力を維持できるのであれば、食事法として試してみるのもおすすめです。
オートファジーについて詳しく知りたい方はこちら関連記事細胞が入れ替わる?!オートファジーの3つの重要な機能とは?オートファジー研究第一人者の吉森保博士が解説!
よく噛んで食べる
よく噛んで食べると、幸せホルモン「セロトニン」の分泌が増加します。▼よく噛んで食べるコツ
- 1回1動作(食べたら箸を置くなど)
- ゆっくり味わう
「セロトニン」は心を落ち着けたり、脳を活性化させるホルモンです。女性ホルモンとも連動しているので、「セロトニン」を増やすことで更年期のイライラや不安も緩和されます。
「セロトニン」によってストレスやホルモンバランスが落ち着くと、自律神経が整います。自律神経と免疫は密接な関係があるため、よく噛んで「セロトニン」を増やすことで免疫力アップにつながるのです。
また、「セロトニン」は入眠をスムーズにする「メラトニン」の原料になります。寝る・起きるのタイミングを一定にすることで眠りやすくなるので、できるだけ休日でも早起きするように心がけてみましょう。
質のいい睡眠をとる
睡眠の質を上げることも、免疫力アップに効果的です。
入眠してから約90分ほどで、「ノンレム睡眠」という深い睡眠に入ります。深い眠りの間に「成長ホルモン」が分泌されて身体を修復するので、入眠〜90分くらいの質をどれだけ上げられるかが大切です。▼睡眠の質を上げる方法
- 寝る90分〜1時間前くらいに入浴する
- 起床時間を一定にする
人は、日中から夜にかけて深部体温が上がっていきます。深部体温がぐっと下がった時に眠くなるので、血流が悪くて日中から身体が冷えている人は、入浴してしっかり温まるのがおすすめです。
また、眠気をもたらす「メラトニン」は、起床から15時間後くらいに分泌され始めます。そのため、毎日一定の時間に起床し、体内時計を整えておくことも大切です。
免疫力アップにおすすめの食べ物
免疫力アップの方法として「食べすぎない」「よく噛んで食べる」のが効果的とお伝えしました。では、免疫力アップのためには何を食べればよいのでしょうか。
ビタミンDが豊富な食材
免疫力アップには「ビタミンD」の豊富な食材がおすすめです。▼ビタミンDが豊富な食材
- きのこ類
- きくらげ
- にぼし
- ししゃも
ビタミンDは、皮膚が直射日光に当たると生成されます。しかし「外出しにくい」「冬場で日照時間が少ない」などで、ビタミンDは不足しがちです。
ビタミンDは免疫力アップや骨粗鬆症リスクの低減、がんを予防する可能性があるといわれています。ビタミンD不足を感じるときは「きのこ類」や「丸ごと食べられる魚」などを積極的に摂るようにしましょう。
食物繊維と発酵食品
腸には「腸管免疫」という免疫システムがあり、全体の70%もの免疫機能を担っています。
腸内環境をよくすることが、免疫力アップに効果的です。▼腸内環境をよくする+バリア機能を高める食材
- 食物繊維(切り干し大根、ごぼう、ブロッコリーなど)
- 発酵食品(ぬか漬け、納豆、味噌など)
- ビタミンA(レバー、あん肝、ウナギなど)
食物繊維と発酵食品は、腸内環境を整える働きがあります。さらに、腸のバリア機能を強化する「ビタミンA」を摂ることもおすすめです。
免疫力アップに効果的な運動と注意点
免疫力アップをめざしたいからといって、急にトレーニングを始めても続きません。疲れていたり時間がなかったり、運動を続けるのが苦手な人は、日常生活の中で少しでも効率よく身体を動かすことが大切です。
日常生活で「身体を動かすほう」を選ぼう
免疫力アップのためには、日常生活の中で「身体を動かすほう」を選びましょう。▼日常生活における軽い運動
- 階段を使う
- ひと駅歩く
- 歩数を増やしてみる
- ストレッチをする
- 料理しながらつま先立ち
日常のちょっとした動きでも、継続すれば身体は強くなっていきます。体力がついてきたら小さな目標を立て、少しずつ乗り越えていくことも効果的な方法です。
達成感を感じることで自律神経が整い、免疫力アップにつながります。いきなり本格的なトレーニングを始める必要はないので、運動が苦手な人もできることからチャレンジしてみてください。
下半身のトレーニングがおすすめ
身体を効率よく鍛えるなら、下半身のトレーニングがおすすめです。
下半身には、約7割の筋肉が集中しています。下半身のトレーニングをすれば、全身の約70%もの筋肉を鍛えていることになるのです。▼下半身の鍛え方
- 軽いスクワット
- 階段を使う
- 足の指をグーチョキパーする
- つま先立ちで家事をする
- 歯を磨く時にかかとを上げ下げ
急にスクワット運動をするのが難しい人は、足の指グーチョキパーやつま先立ちなどから初めてみてください。慣れてきたら、スクワットや階段の上り下りにもチャレンジしてみましょう。
下半身は心臓から遠いところなので、筋肉が衰えていると血流が滞ってしまいます。だるさやむくみの原因にもなるので、できるだけ下半身の筋肉を保っておくことが大切です。
激しい運動は要注意!体調を考えながら運動しよう
運動は免疫力アップに効果的ですが、あまりに激しすぎる運動は免疫力を低下させてしまいます。
とくに、以下のような兆候がある人はハードな運動を控えましょう。▼ハードな運動を控えたほうがいいサイン
- 貧血気味
- 立ちくらみがする
- 爪の色が白い
- 目の下が白い
- 舌が白い
免疫力アップのための運動は、体調に合わせて無理なく行うことが大切です。日常のちょっとした動きでも継続すれば身体は変わってくるので、ぜひ軽い運動から試してみてくださいね。
免疫力アップのために生活習慣を見直そう
免疫力アップの方法は諸説ありますが、まずは基本的な生活習慣を見直すことが大切です。
食事は「食べすぎない」「よく噛む」を意識することで、免疫力が上がりやすくなります。さらに睡眠の質をよくして、身体の疲れをしっかり修復してあげましょう。
また、栄養や運動でも免疫力アップにアプローチできます。自分にとって無理なくできる範囲でいいので、健康的な行動を継続して免疫力アップをめざしてみましょう。