足首が硬い原因とデメリット

足首が硬い原因

足首が硬い主な原因は、次のとおりです。

・歩く機会が少ない

・足首をしっかり使えていない

それぞれを詳しく解説します。

なお、足首の柔軟性はセルフチェックで確認できます。次の手順に従って、まずはご自身の足首の硬さを把握しましょう。

【足首の硬さのセルフチェック法】

1.両足は軽く開き、膝とつま先を身体の正面に向ける

2.ゆっくりと上半身を沈めて、足の裏とかかとを床につけたまま深く座る

セルフチェックをしてみて、足の裏とかかとを地面につけたまま深く座れる場合は足首の柔軟性に問題ありません。一方で、足とかかとをつけて深くしゃがめない方、痛みや違和感がある場合は足首が硬くなっている可能性があります。

歩く機会が少ない

筋肉や靭帯の柔軟性は、動かさないと衰えます。運動不足のほか、加齢による身体機能の衰え、車や電車通勤などの生活スタイルなどにより、自分の想像以上に歩く機会が少なくなっているため、日常的に適度な運動を心がけることが大切です。

足首の動きは非常に複雑で、背屈、底屈、内反、外反、内転、外転の6つの動きで身体の重心をコントロールしています。そのため、ふくらはぎをはじめ関与している筋肉も多く、ひとつでも動きが悪くなると全体のバランスが崩れて、足首の硬さを感じやすくなるのです。

足首をしっかり使えていない

現代の生活では和式トイレでしゃがんだり雑巾掛けをしたりすることがなく、道路も舗装されていることが多いため、昔と比べて足首を柔軟に動かす機会が減少しています。

また、靴の影響も無視できません。ブーツは足首を固定するため、動きが制限されてしまいます。ハイヒールやサンダルは踵が不安定になり、しっかり蹴り出す歩き方ができずに、足首の動きが衰えます。

足首が硬いとどうなる?

足首は身体を支え、バランスをとる土台であるため、硬くなると次のような不調をきたすおそれがあります。

・下半身に過剰な負担がかかる

・怪我やつまずく機会が増える

・血の巡りが悪くなる

下半身に過剰な負担がかかる

足首の柔軟性が失われると足裏で衝撃を受け止めきれなくなり、ほかの部位に負担がかかって膝痛、股関節痛、腰痛などを引き起こすリスクがあります。また、下半身にかかる負担をかばうために姿勢が歪み、肩こりや首の痛みに発展することもあります。

怪我やつまずく機会が増える

足首が硬くなると足先をあげにくくなるため、つまずいたり体勢を崩したりしやすくなります。足首の柔軟な動きは、衝撃吸収に欠かせません。姿勢の歪みによって筋肉疲労が蓄積し、転倒や捻挫、骨折などの怪我をするリスクが増大します。

血の巡りが悪くなる

足首の柔軟性が失われると血液の巡りが滞り、冷えやむくみを引き起こす可能性があります。足首がつながるふくらはぎは、全身に血液を送る「第二の心臓」です。老廃物の排出が進まなくなると、長距離歩行、立ち仕事、スポーツ後の疲労感も増大します。

また、むくみが悪化するとスタイルが崩れ、足をうまく使えなくなると外反母趾、扁平足、巻き爪になりやすいとされています。