幸せホルモン

「幸せホルモン」「抱擁ホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」への注目が今、急速に高まっています。
「飼い主とイヌが触れ合うことで互いにオキシトシンが分泌される」という筑波大学の研究チームによる論文が、アメリカ『サイエンス』誌に掲載され、世界で話題になったのが今年4月。このニュースは新聞でも一斉に報道され、「オキシトシン」という言葉は広く流布しました。

人と人との肉体的な接触や、簡単なボディタッチでも分泌されるというこのオキシトシン。IT革命の副作用で、「現実(リアル)=オフライン」での触れ合いの機会がどんどん減少して、触るものといえば「キーボードかスマホ画面」という、21世紀ニュータイプなわれわれ現代人は、明らかに「オキシトシン不足」になりやすい状況にいます。
ストレスを癒して心身の健康を掴み取り、幸せな未来へと歩み出すためにも分泌させない手は無いでしょ、オキシトシン!

「オキシトシン」とは、ギリシャ語で「早く生まれる」という意味の言葉が語源のように、古くから女性の出産や子育てに関連するホルモンとして広く知られていました。
しかし近年、オキシトシンの研究が急ピッチで進み、その驚くべき“神秘の力”が注目されるようになりました。ここ1、2年の間に「オキシトシン」という言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか?

「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「抱擁ホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒しホルモン」など、数々の異名を持つこのホルモン、分泌されるとわたしたちに以下のような効果をもたらしてくれるといいます。
幸せな気分になる
脳・心が癒され、ストレスが緩和する
不安や恐怖心が減少する
他者への信頼の気持ちが増す
社交的となり人と関わりたいという好奇心が強まる
親密な人間関係を結ぼうという気持ちが高まる
学習意欲と記憶力向上
心臓の機能を上げる
感染症予防につながる
このオキシトシン、分泌させない手はないですよね! なにしろわたしたちに、「生まれてきてめっちゃ幸せ! みんなありがとう!」という気分を味わわせてくれるホルモンなのです(●´ω`●)