猛暑だった夏が終わり、涼しくなって過ごしやすくなってきたこの時期……。
それなのに、夏の疲れが抜けないどころか、むしろダメージが増している人が少なくありません。
季節の変わり目で寒暖差が大きく、エネルギーをたくさん使って疲れやすくなるのはもちろん、夏にためこんだ不調が表面化……というケースも。
夏の疲れはさまざまなパターンがありますが、その中から今回は「腸疲れ」のケースをご紹介します。
□なんか体がダルくて重い
□軟便や下痢、便秘を繰り返す
□食欲にムラがある
□肌にツヤがない
□冷たいものを頻繁に食べていた
□朝食を食べなかったり、夕飯が遅かったりと食事が不規則
これらに当てはまる人、その不調、「腸疲れ」の可能性大です!
そんな「腸疲れ」の解決方法を『美的』11月号よりご紹介します。
【鉄則】体の中から腸を休める&消化を促す食生活を!
腸が疲れている人は、夏の湿度の影響で体内に余計な水分がたまっており、体を冷やし消化機能が低下していたり、暑さの影響で冷たいものをとりすぎて体の中の冷えが深刻になっています。なるべくあたたかい食事をとって、体の中からあたためましょう。
【1】お茶のタンニン、葛、はちみつなど、腸を整える食をプラス
夏バテで胃腸が疲れているときは、甘酒や葛、はちみつなどの、腸内環境を整える食品を積極的に摂取しましょう。緑茶に含まれるタンニンには下痢を止める効果もあるので、おなかの調子が悪いときは、濃いめに入れた緑茶もおすすめです。
【2】消化吸収を促す、水溶性食物繊維をたっぷりと!
腸内環境を整えるために欠かせない食物繊維。豆類やきのこ類などに多く含まれる不溶性と、海藻やりんご、こんにゃく、おくらなどに多い水溶性があります。特に水溶性のものは、便秘・下痢を問わず必要なので、積極的に摂取しましょう。
【3】1日1.2~1.5リットルの水分を少量ずつ。
スムースに排便し、健康を維持するためには、1日に約2リットルの水分が必要。食事から摂取する水分を除くと、1.2~1.5リットルの水を飲む必要があります。でも、1度に大量に摂取すると、胃酸を薄め機能を低下させてしまうので、「少量ずつこまめに」が鉄則。2時間おきに200ml程度が目安です。
【4】下痢気味のときは、脂身・イカ・貝類は避ける。
消化機能が低下して下痢気味のときは、食事は控えめにして胃腸を休ませましょう。消化の悪いイカやタコ、貝類のほか、脂肪の多い肉も消化不良を起こしやすいので要注意。さらに、腸を刺激するコーヒーや炭酸飲料も控えましょう。
【5】毎晩きちんと湯船につかって、腸のあたため&血行促進♪
入浴で体をあたためリラックスすると、自律神経のバランスが整い、腸の動きもよくなります。そのため、シャワーで済ませず、きちんと湯船につかりましょう。また、首や手首、足首をあたためると全身の血行が促進されます。温度は39~40℃で、全身浴がおすすめ。大さじ3杯程度の重曹を入れたり入浴剤を使うとより温浴効果がアップします。