紅茶でインフルエンザ予防!?

①紅茶ポリフェノールが、歯周病原菌に対して生育を抑制する効果がある。
②歯周病の原因となる酵素(インフルエンザの感染にも関与)に対しては、飲用濃度の紅茶の約1/100 の濃度でも阻害作用がある。
インフルエンザ対策には、手洗い・うがいを心がけたり、予防接種を受けたりマスクをしたり…色んな手段があります。冬になると、紅茶であたたまりながらおいしく口腔ケア&インフルエンザ対策を。そんな日も近いかもしれませんね。

【紅茶の抗インフルエンザウイルス作用】

紅茶でうがいをすると…

 インフルエンザのウイルスが、紅茶などのお茶に弱いことを、昭和大学医学部細菌学の島村忠勝氏が報告しています。紅茶でうがいをした人は、しなかった人よりインフルエンザにかかりにくいという研究結果が得られたのです。

 調査は、1992年(平成4年)の冬から翌年にかけて、約260人を対象に行われました。紅茶でうがいを「する群」と「しない群」に分け、その後のインフルエンザ感染率を比較したところ、「する群」は35.1%、「しない群」は48.8%と、統計学的に有意差がついたということです。

見出しドットカテキンがウイルスのトゲを包む?

 紅茶の濃度は、ふだん飲む濃度の4~5倍の薄さでも十分な効果があるということです。温度は体温と同じくらいがベストですが、「ちょっとぬるめ」を目安にすれば良いとのこと。そして朝夕2回、頭を後ろにそらせるような格好でうがいすると、普通は飲み物が入らない鼻腔まで紅茶が流れていき、きれいに洗浄出来るということです。

紅茶に含まれるカテキンがインフルエンザウイルスのトゲを包み込み、感染性を消すといわれています。

さらに、“しょうが紅茶”の一口目はうがいに用い、残りはふつうにゆっくり飲むようにすると、”しょうが”の主成分であるジンゲロールが、歯を失う最大原因の歯周病菌(Periodontal bacteria)や、胃がんの原因となるヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)を退治してくれたりもします。
  これからの季節、インフルエンザ予防に、マスク、手洗いに、是非”しょうが紅茶”も加えてみて下さい。